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松本元(編集長) 本誌でクロスレビューをやったとき、悩みに悩んで8点にしたんですが、この点数は実は限りなく9点に近い8点です。 第1作『マール王国の人形姫』から受け継がれている独特のホンワカした世界観を崩すことなく、すべての面でグレードアップ。 戦闘はちょいとゴチャゴチャしてるような印象を受けましたが、オリジナリティー溢れてておもしろいシステムだと思いますよ。 そして何より感心したのは、プレイヤーを限定するという足枷があるにもかかわらず、ミュージカルRPGにこだわり続けているところ。これからもムキになって続けてってほしいもんです。 |
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多田チョビン(副編集長) 僕は機嫌がいいと編集部でもタクシーの中でも所構わず鼻歌を歌う。 ストーンコールドの入場テーマから近江俊郎まで、幅広い鼻歌レパートリーが自慢なのだが、とりわけ機嫌がいいときは『プロポーズ大作戦』のテーマを鼻ずさむ。 理由はわからんが、鼻ずさめば鼻ずさむほど、いい機嫌がさらによくなっていく不思議な曲なので、試してみてほしい。 で、鼻歌を歌いながら気がついた大発見なのだが、鼻歌にせよ何にせよ、人間はもともと何かにつけて歌う生き物なんじゃないだろうか。 ミュージカルを毛嫌いしている人たちは、「なんで急に歌い出すのかわからない」なんてことを言うけれど、しょうがないんだ人間だもん。機嫌のいいとき、悪いとき、何かにつけて歌いたくなる欲求。 これを、食欲、性欲、睡眠欲につぐ、歌欲と名付けてみた。 いま勝手に。 『天使のプレゼント』を遊んでいて、このゲームがなんでこんなに気持ち良いのか、しばらく謎だった。サクサク進むバトルやオムニバス形式の物語、ポコポコ上がるレベル……うん、それも確かに気持ち良い。 でも、なんだかもっと違うところをくすぐられるようないい気分。 そうか! このゲームは人間に本能的に秘められた歌欲をくすぐるゲームなんだ!! 料理番組が食欲をくすぐるのと同じだ!! 釈由美子が性欲をくすぐるのと同じだ!! おおお、大発見。誰かなんかくれ。 まぁ、正直言ってしまうと、はじめのころはちょっと引いた。 年甲斐もなく、照れた。 コルネットの「女は行動力〜」って歌だ。 でも、このゲームが偉いのは、とにかく恥ずかしげもなく歌って踊っていること。 しばらくするとなんだか歌うことが当たり前のように思えてきて、ペコニャンの話のころには「えー、こんだけしか歌わないの?」 などと文句を言い始めていたのである。 そう、とても気持ちの良いゲームだからこそ、注文をつけたいところはたくさんある。 たとえばバトル。 ミュージカルRPGなのに、なぜバトル中に歌わない!? 仲間との相性を上げていくと合唱できたり、モンスターの種類ごとに歌える音程が決まっていて、組み合わせてハーモニーを作ったり…… なんだかものすごくおもしろくなりそうなのに。 それから操作性。ちょっと軽快すぎるせいで、マージョリーの城でボトボト落っこちまくりました。 そして、究極の注文。曲数をもっと増やして、本当の意味での全編ミュージカルRPGにしてほしいのである。 いやいや、ここまできたら目指すはミュージカルを超えた、世界初のオペレッタRPG!! ……なんてことを、鼻歌を鼻ずさみながら勝手に期待しています。フッフフ〜ン。 |
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《ありがとうの物語》 鈴木あや(編集者、レビュアー) 「ありがとう、ありがとう」。 歌とおなじ想いを胸に、シェリーのエンディングを見つめました。 この想いを擬音でたとえるなら、「じ〜ん」でしょうか。 あ、娘を嫁にやったときの心境にも近い(と思う)。 だって、だってさ、あの『マール』が、最高のプレゼントを抱えて帰ってきたんだもん。 そりゃうれしいよなあ……。 思い起こせば2年前、女の子も楽しめるRPG、しかも歌と踊り満載のミュージカル仕立てのゲームが出ると聞いたときは、うれしくて「きゃっほう」と小躍りしたものです。 当時も今も、女の子向けのゲームなんて小数点以下ぐらいに少なかったから。 しかも、私が大好きなミュージカルなんて! ちょっと神サマ大変! なもんでした。そして、そのゲームは笑いあり、ごほうびあり、ちょっぴり涙あり、の期待を裏切らない内容でした。
それから『2』の発売。 コルネットの子供クルセイルの冒険にバトンタッチ。 ええ? まさか? そんな『ドラゴンボール』な展開になるとは予想してなかったから、ビックリ。 でも我らが"孫悟飯"クルセイルお姫さまの冒険も、ほのぼの可愛いらしく楽しめました。 「かぼちゃパンツ〜」では、フェルディナンド王子様の壮絶な親バカっぷりにあっけにとられたり。 まあ、一番壮絶なのはクレアだったけど……。うぅ〜ん。チェロの結婚後の身の上が心配だなあ。 そしてそして「ニャンコが消えた日」、「愛ゆえにネコは戦う」。 これはもう、シリーズ中の名作っす! にゃあぁ〜! ニャンコ、ニャンシーが可愛いぃ〜! ぴょんこぴょんこマージョリー一家に連なるところなんて最高! なにより、私のお気に入りはペコニャン。なんていい子なんだ。私がオスなら惚れるってば。にゃあぁ。
そして「天使のプレゼント」。 シェリーの生い立ちが丁寧に綴られ、これまでぼんやりとしていた謎がひとつにまとまるところは、涙、涙でした。
ありがとう。また会える日を楽しみに……。 |
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岡部エリ(編集者、レビュアー) 『リトルプリンセス』で初めて『マール』シリーズと出会って以来ずっと、『マール』シリーズに夢中の私。 あの、ほのぼのとしたストーリーやとってもカワイイキャラクターたちが、私を暖かい気持ちにさせてくれるんだもん! だから最新作の『天使のプレゼント』に、『マール』シリーズにこれまで登場したキャラクターが全員出ていると知って、早くプレイしたくてウズウズしちゃいました。
実際に『天使のプレゼント』をプレイした途端、やっぱり私はこのソフトの虜に! 前作の主人公たちの外伝的なお話はもちろん、敵キャラクターにスポットライトを当てたお話は、お笑いからほろ苦いものまでバラエティー豊か。 もう、話の続きが気になって、時間も忘れてプレイし続けたわ。 『マール』シリーズをプレイしたことがある人もない人も、ぜ〜ったいにハマるハズよ。 |
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卵を守る雨宮(編集者、レビュアー) 太いよ〜太股。 『マール』シリーズでいつも気になるのは、その太股の太さだ。 二の腕はあんなに細いのに!! ムチムチ。 まさに肉感的。 2頭身になるとさらに太さ倍!! ク〜ッ。 毎日牛乳を飲んでいるのかな? とか、通販で買ったウォーキングマシーンで鍛えているのかな? とか考えるんだけど、たぶんどれも当たっていないんだろうな。 うん。 そんな太股が、エッチに感じないのも『マール』の世界観や色使いにもよるのだろう。 燦々と照る太陽、パステルカラーの建物。 牧歌的な雰囲気。 異性とオープンな交際をしている主人公たち。 まさに、健康的なエッチさ。 とくに今回の『天使のプレゼント』では、太股がさらに太く……ってわけではなく、世界全体に広がる健康さがさらに際だっている。 今回、彼女(太股でも可)たちは世界を救わない。 結婚の説得や、人助けなど、日常生活のささやかな幸せ(ほんとにささやか)のために冒険する。 このささやかさがこのゲームの世界観にピッタリすぎて、プレイしていてすごく居心地がいいんだよね。 そして、世界を救うことに飽きていた自分を発見。 「そうか、俺は勇者を演じるのに疲れていたんだ」。 ニャンコに癒やされ、クルルの「女は行動力」というセリフに勇気をもらい、太股に魅了される。 まさにこの『天使のプレゼント』は癒し系RPG。 まさに天使から(太股太し)の贈り物だ。 ただひとつこのゲームで不満があるとすれば、元気で可愛いヒロインには、ほとんど彼氏持ちということ。 あの太股が、すでに人のモノだと思うと……。 う〜ん、ちょっとね。 |
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上野顕太郎(漫画家) このシリーズは1作目からプレイしているが、とにかくまじめに作られているのひと言。 悪人たちの設定がベタベタなのが気になるが、部下のニャンコ、ニャンシーたちもいい味を出している。 今回はとくにエリンギャーもよかった。 それにつけてもミュージカルには可能性が、とくにギャグのベクトルがあるジャンルだと以前から考えていた。 リメイク版の『リトルショップ・オブ・ホラーズ』のように、ストーリーとミュージカルとギャグが融合した作品を、今後の日本一ソフトウェアに期待したい。 |
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若林人道(編集者) どーも、上野顕太郎先生(以下うえけん先生)の担当編集者、若林人道でございます。 うえけん先生がファミ通PS2で連載している『ゲームびと 公式ガイド』では、この『マール王国』シリーズの3作すべてをネタにさせていただきまして、ありがとうございました。 ちなみに、過去に3作続けて『ゲームびと』のネタになっているシリーズには、S社の『FF』(伏せ字になってないね、ハハ)という作品があるくらいなので、これをもって、『マール王国』は『FF』と肩を並べた、と言うこともできますな。 できないか。 いやいや、うえけん先生と『マール王国』の関わりはそれだけじゃないんです。 2作目の『リトルプリンセス』が開発途中だったころ、うえけん先生と私で、「我々も『リトルプリンセス』に出演させてもらおう」という計画を立てたんです。 その模様をマンガにすればひとネタできると考えただけなんですけどね。 結局丁重に断られてしまいました。 そりゃそうですが。 ただ、うえけん先生はア・カペラのグループを組んでいたことがおありですし、私は日本でいちばん歴史のある男声合唱団の出身ですので、ふたりとも歌には自信がありますよ。 いまからでもいかがでしょうか? と思ったら『マール王国』はここでいったん完結なんですか? そんなのダメです。 せっかくミュージカルRPGという新分野をユーザーに定着させたんですから。 もっと我々にコルネットの、クルルの、そしてシェリーの活躍を見せてください。 ぜひお願いします。 でもって、次回作こそ我々に歌わせてください!! ……やっぱダメですかねえ? |
| © 1999 2000 NIPPON ICHI SOFTWARE INC. All Rights Reserved. Illustration by Yoshiharu Nomura |
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