ファミ通クロスレビュー

殿堂入り ゴールド 「週刊ファミ通」2016年6月30日号(6月16日発売)の新作ゲーム クロスレビューにてゴールド殿堂入り!

時間ループもので、決められたタイムスケジュールに則って行動するNPCにちょっかいを出し、未来を変えていく流れは、『ムジュラの仮面』や『エンドネシア』を思わせる。この手のゲームの性質上、同じことを何度もくり返すため、遊ぶ人を選ぶタイトルではあるものの、時間を利用したギミックや練られたシナリオが秀逸で、謎を解いて先へ進めたときの満足度は高い。登場キャラたちも、味があっていい。/乱舞吉田 8点

アドベンチャーやノベルゲームでは、“ループする世界”という題材は散見されるが、プレイヤーがループの中に放り込まれて謎解きをするのが新鮮。あらゆる場面を観察して推理し、事件を防ぐ手立てを探す構成は興味をそそられ、没入感もある。ただ、同じ時間を何度もくり返し、違う場所へ行って情報を探したりするのは、作業感がともなうことも。謎解きは歯応えがあり、腰を据えて挑みたくなります。/ジゴロ☆芦田 8点

陰から招待客たちを守るため、行動を観察したり、対策を考えるのが楽しい。最初は勝手がよくわからなかったが、3人目あたりでコツがつかめてからは、推理や時間のやりくりにハマりました。館内が広く、仕掛けや調度品が作り込まれていて、探索のし甲斐がある。音楽はゴージャスだし、人物の表情も細やか。1回は彼らの死に様を見届ける必要があるので心苦しくなるが、救えたときの喜びはひとしお。/本間ウララ 8点

ルールや遊びかたのコツを理解するまでは、けっこうややこしく感じるが、独特のゲーム性は斬新。同じ時間をループしながら情報を集め、殺人現場の状況を推理していくおもしろさが味わえる。その反面で、推理するうえでの情報量が多く、きっかけが見つからないと八方ふさがりになりがちな面もあった。そうなると、しらみつぶしで作業的になることに。遊び応えはあるが、やや難度が高い印象も受けた。/ローリング内沢 8点

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